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晩秋〜2度目の奇跡〜 その

副部長の藤野です。

11月25日の記事『晩秋〜2度目の奇跡〜 その◆戮里弔鼎です。


ではでは。。


※これから舞台をご覧になる予定があるかたは、もしかしたら“ネタバレ”になるかもしれませんので、この記事はご鑑賞後、ご覧いただくことをお勧めいたします。


《続きは下の「続きを読む」をクリック!》


晩秋〜2度目の奇跡〜
その3


 一幕が終わったあとも、余韻が消えなかった。森さんが歌われていた音楽が、耳元で鳴り響く。照明の色が、まぶたにちらつく。客席のライトがついても、しばらくからだが動かない。しかし、そんな時間は私にはないのだ。
 待ち合わせは一幕と二幕のあいだの30分休憩中、と殴り書きしたメモに書いてある。すぐに動かなければ。メンバーにせっつかれて、重たい腰を動かす。
 先ほどの受付で花束を受け取り、待ち合わせ場所である、2階の喫茶店までたどり着く。どの席に座ろうか。うろうろしていると、喫茶店の店員から声をかけられる。
「日大の学生さんですか?」
「はい、そうです」
 一同、一斉に声をそろえる。すると、奥の席に案内された。なんと渡邊さん、我々のために席を予約していてくださっていたのだ。
 まさか。そんな。と、感動を噛みしめながら、席に座る。飲み物を注文し、待つあいだ徐々に、緊張が高まってくる。
 約5ヶ月前の6月27日、NHKの一室で森さんとお会いした日のことを、昨日のように思い出す。あのときは「森さんにお会いする」という実感がわかず、直前になってパニックを起こした。そのことを考え、さらに鼓動が高鳴るのを感じる。
 コーヒーを飲みながら待っていると、歓声が上がる。振り返ると、渡邊さんがいらっしゃった。5ヶ月前と変わらず、お元気そうである。
 挨拶も早々に席を立ち、渡邊さんに着いてゆこうとする。すると突然、立ち止まる。我々のほうに振り向き、
「お写真とかお撮りになりますよね?」
 とお聞きになる。我々がはい、と返事をすると、
「今、衣装替えでガウンを着ているから、次回の休みのほうがいいかもしれないわね。二幕の開演まであと10分ほどしかないし。もう少しここでゆっくりしていらして」
 と、おっしゃった。次の待ち合わせ場所を確認して、渡邊さんと別れる。席に着き残っていたコーヒーを飲んでいる途中、メンバーのひとりが言っていたこと。それは、「今回、写真はちょっと」と断ることもできるはずなのに、そうはせず、次の休憩時間にまたお会いしましょう、と言ってくださった渡邊さんはなんてすごいんだろう、ということ。納得と同時に一同、その心遣いの深さに再び感動をしたのである。
 二幕は、回想シーンであった。板東三津五郎さんが、ひとり二役をされていたことに気づかないほど、物語に集中した。舞台は瀬戸内海に浮かぶ登美島。先週(とは思えないほど、濃密な一週間をであったのだが・・・)尾道に訪れたばかりなので、なんとなくその、海の空気が伝わってくる。そうこうしているうちに意外にも早く2幕が終わり、再び30分休憩を挟む。
 今度はすばやく席を立ち、待ち合わせ場所まで向かう。2階にある、重厚そうな扉の前である。そこにはすでに、渡邊さんが待ってくださっていた。
「また呼びにきますのでちょっとこのドアの前で待ってていただけますか」
 ということで一端、その向こうに消える。途端に緊張がつのる。落ち着かずに、からだを上下に揺すったりする。「あんたの役目」ということで渡された花束が、ずしりと重い。花束をかかえてたたずむ我々を、不思議な目で通り過ぎてゆくほかのお客さんたち。それすらメンバーに言われるまで気づかないほど、緊張は頂点に達していたのだ。
 しばらくして渡邊さんが現れ、いよいよドアのなかに入る。そこにはこちら側のにぎわいとは異なり、静かな長い廊下があった。
 廊下は胡蝶蘭でうめつくされていた。そうそうたるかたがたのお名前が並ぶ。それらを眺めながら突き当たりまで進む。渡邊さんから説明を受ける。
「ここが奈落の下で、ここから舞台に上がるんですよ」
 社会見学として関心していると、「いらっしゃったいらっしゃった!」という、ひとりの歓声が。一同、そちらに振り向く。
 そこにはパンツ姿に身を包んだ、森さんがいらっしゃった。5ヶ月前、ドアの向こうからひょこっと現れた光景がフラッシュバックする。今回も森さんはひょこっと、まるでそこにずっといらしたかのように、自然に現れた。
「あらあら、皆さんお揃いでよくおいでくださって」
 とおっしゃる、森さん。そして、まっすぐ私と目が合った。熱いものが、ただただこみ上げる。わたしはひたすら、ご無沙汰しております、と繰り返す。
 震える手で、花束を手渡す。森さんは「あら」と言いながら、受け取ってくださった。同時に、大役を終えたような気分になる。するとそのまま森さんは、手を差し伸べてくださった。両手でしっかりと握る。あのときと同じ手だ。そう思った。

                                                          つづく

posted by: 日芸マス研 | 森光子さんとの交流 | 02:22 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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